プラザ新市街店様(熊本県 熊本市)
熊本の老舗ホールがホテルとの複合で再スタート
熊本市随 一 の繁華街、熊本新市街にある『プラザ新市街店』(総台数570台)が昨年末、2年半の改装期間を経てグランドオープンした。市街地にある「コミュニティホール」として、居心地の良い店を追求した。
アミューズメントジャパン2020年1月号
改装前の同店は、地域の年配層を中心に多くのファンから支持されていた。改装期間中にも「いつオープンするの」「楽しみにしている」といった、再開を待ち望むファンからの問い合わせが数多く寄せられたと言う。改装後は12階建てのビルで、上層階がホテルの複合施設として生まれ変わった。
「もともと、地域のコミュニティのようなホールで、お客様の滞在時間が長いことが特徴でした。より快適にお過ごしいただきたいという想いで、店内のデザインや設備などを充実させました。上層階のホテルは温浴を売りにしていますので、ホールもクリーンな環境とすることで、施設全体のシナジーが高まることにも期待しています」と吉村眞司店長は話す。
熊本市随一の繁華街、熊本新市街にある『プラザ新市街店』
喫煙ルーム
4月からの改正健康増進法の完全施行を前に、遊技スペースを喫煙不可とする完全分煙を実施。店内に2カ所の喫煙ルームを設けた。さらに、パチンコ・パチスロ全台を各台計数機に。省力化によってスタッフの労力を減らし、サービス力向上につなげる考えだ。
そんなホールづくりを支えているのがグローリーナスカの製品だ。遊技機を最大限に活用し、ファンに喜んでもらうために『遊動分析』を導入。『遊動分析』は遊技客の動向を見える化することで、遊技機で遊んだ人数や消費金額、遊技時間、会員分析の課題だった非会員の動向などを数値化。従来の遊技機データからは見えなかった指標、さらに従来の会員管理では分からなかった非会員のデータも蓄積、戦略立案に役立てることができる。「『遊動分析』を使えば、どの機種をどの程度遊技しているのか、どんな回遊をしているのかを定量的な数字として捕捉できます。今後は、データに基づいた意思決定とワントゥワンの顧客管理が必要になりますから、『遊動分析』が頼りになります」
島上に設置した来店者検知システム『フェイスコープ』。セキュリティ向上はもちろん、サービス力向上にも活用できる
また、セキュリティ向上のために、グローリーの高精度の顔認証技術を搭載来店者検知システム『フェイスコープ』を導入。登録した来訪者を瞬時に検知し、発報。要注意人物の排除のほか、自己申告プログラムにも活用できる。同店ではセキュリティ面だけではなく、サービス力向上にもつなげたいと考えている。
「常連様などを登録しておけば、来店した後に声をかけるなど、個別接客ができます。なかには、コミュニケーションをそれほど望まないお客様もいらっしゃいますので、そうした定性的な情報と合わせながら活用していきたいですね」
さらに、カウンター業務を効率的にする賞品保管機『J K‐500』を導入。正確かつ安定な性能はそのままに迅速な交換業務を実現する『JK‐500』は、在庫計数機能を使えば機内の在庫を把握できるため、一度入庫した賞品の取り出しは不要。シフト交代時や閉店後の棚卸し確認は在庫計数のボタンをタッチするだけ。閉店後も賞品を機内に残したままにする「残置運用」も可能となった。
「人手の確保がしにくい時代になりましたから、効率を高める、あるいは省人化できる設備はありがたい。熊本一働きやすく、お客様にとって居心地が良い店を作っていきたいです」と吉村店長は抱負を語る。
賞品保管機 JK-500