アビバ上大岡店様( 神奈川県横浜市港南区)

全国の動向から自店を『遊動分析(全国版)』の運用がスタート

遊動分析(全国版)
全国の動向から自店を『遊動分析(全国版)』の運用がスタート

グローリーナスカが提供する顧客分析システム『遊動分析』の全国版の運用が昨年10月から始まった。では遊動データ全国版を導入したホールではどう活用しているのか。神奈川県を中心にホール店舗を展開するアビバグループでは、すでに大きな成果を出し始めていた。

------ アミューズメントジャパン2019年2月号 ------

京浜急行線と横浜市営地下鉄線が乗り入れ、駅ビルに京急デパートが入る横浜市南部の主要ターミナル上大岡駅。駅ビルを出ると目の前の国道16号線に『アビバ上大岡店』様がある。昨年8月にグランドオープンした同店は総台数555台(パチンコ379台・パチスロ176台)。会員管理システムはグローリーの『P・BANKシステム』を導入している。

取材に対応してくれた加瀬英昭店長は昨年11月に赴任してきたばかり。前任地の『アビバ鶴見店』様で1年ほど『遊動』を使っていたという。
 『遊動』は従来の会員管理ではわからなかった非会員の遊技データも蓄積し、ホールに来店する遊技客の動向を可視化できるシステム。ある遊技機で遊んだ人の数や消費金額、遊技時間などの遊技動向を非会員の動きも含めて可視化できる。

『遊動』の機能の中で加瀬店長が注目していたのが、来店客の遊技動向を時間帯別に分析できる初遊技分析だ。ユーザーがその日に来店してまずどの台を遊技したかを把握することで、自店の来店動機となっている機種が把握できるからだ。

「朝一番のお客様は店の看板機種に座るのか、それとも遊びやすい機種から遊ぶのか。自分がお店にいない時間帯や、店内を見ていない時間帯に誰がどの機種を初打ちするかはわかりません。そこが数値化されることで、単なる台稼働だけでは分からない重要なことが見えてきます」
その一例が、鶴見店でパチンコのバラエティコーナーに設置していた『CRフィーバーマクロスフロンティア2』だ。こんな事例があった。

「稼働が落ちていたのですが、初遊技分析を見ると、朝一番で必ず座っているお客様がいたのです。そこで、早番のときに確認したところ確かに座っているお客様がいました」
加瀬店長はここで考えた。遊ぶ人がいるのに稼働が伸びないのは使い方の問題ではないか。そこで運用方法を変えてみたところ、稼働が3倍を越えるまで上がったという。

「それまでなら何も考えずに外していましたが、自分の取り組み方を変えただけで稼働が伸びました。その台を打ったお客様がほかの機種も打ってくれたりすることで、全体の底上げにもつながりました」

──「遊動相関」で機種同士の相性が明確に

『遊動』では、ある機種を打ったユーザーがその前後でどの機種を遊技していたのかがわかる「遊動相関」を見ることができる。機種レイアウトなどで活用できる指標だ。加瀬店長は遊技機の移動に関してこの指標を重視するようになったという。

「萌え系客は萌え系、海客は海物語にしか動かないという固定概念が強かったのですが、相関が見える化されたことで想像力を働かせるようになりました」
上大岡店に赴任してすぐに気付いたのが、『北斗無双』シリーズと『CRフィーバー戦姫絶唱シンフォギア』に相関があることだった。出玉重視の319タイプとコンテンツの質が違う199タイプ。遊動相関を見なければ分からなかった相関だった。

「12月上旬に両シリーズを同じ島に置いたところ、ピークタイムは非常に盛り上がるようになりました」
固定観念にとらわれて、「こういう機種はこう使わなければいけない」と自分の中で機種運用がルーティン化されていた。自分の感覚や知識でやっていた。それが遊動相関を見ることで、仮説を立てて試してみるという考え方に変わっていったという。

「多くのお客様が興味を持っている機種は、使い方によって滞在時間が伸びたり、来店頻度が増えたりする可能性がある。盛り上がっている雰囲気を作るのもお客様が多ければ多いほどやりやすい。それは上大岡店に異動してきて感じました」

──「遊動アウト」で機種の魅力を把握

『遊動』には「遊動アウト」という分析指標がある。一人の遊技客がその機種でどの程度遊んだかを示す指標だ。

「一人あたりの打ち玉データなので、高ければ高いほどその機種に興味を持っているお客様がいると判断できます。逆であれば通常時が退屈な機械なのかなと。よりお客様の反応がシビアにわかる指標ですね。遊動アウトが高ければ高いほどその機種に対する魅力が高いと思いますし、導入した機械の設置後の判断材料にもなります。いままでと違った分析ツールだと感じています」
この遊動アウトでは、昨年秋から運用が始まった『遊動分析』全国版がさらに役に立つと、加瀬店長は指摘する。

「それまでは自店のデータもしくはグループ店で導入している店舗のデータしか確認できませんでした。それが全国遊動で分析することで、全国的には支持されていないのに、自店の稼働が良いとか、あるいはその逆なのかといったことも見えてきます。後者の場合は自店の運用方法を見直してみようということにつながります」
加瀬店長が遊動分析全国版を導入しようと考えたきっかけは、昨年10月に初のパチスロ6号機として登場した『HEY!鏡』の導入前だった。

「6号機の1発目ということで、全国的にどう運用するのか、とても興味がありました。遊動分析全国版を見ることで、導入店では期待感が高かったことがわかり、利益確保の動向もつかめたのは大きかったですね」
すでに加瀬店長にとって、遊動分析は営業に欠かせないツールになっているようだ。

「遊動分析は一人あたりの遊動アウトや回転率によって、その機種に対する魅力を間違いなく数値化してくれます。何となく機種に対するファンのイメージや打ちこみ度がわかるのは大きいなと思う。中古導入のときにも全国平均を見ることによって買うか買わないかを判断できます。その結果、自分が取り組んだ機種の稼働が全国と比較して上がっていれば取り組み自体が合っていたということ、逆であればもっとやれることがあるだろうと考えるようになりました」
いまは上大岡店様を地域一番店にすることが目標だ。

『遊動分析』全国版に期待を寄せる加瀬店長
「遊動を使いこなして、駅前店にふさわしい稼働状況を作り上げていきたいですね」

加瀬店長

加瀬店長